MT-07にスリッパークラッチを取り付けます
こんにちは。
今回はMT-07にスリッパークラッチを取り付けてみます。スリッパークラッチはシフトダウンなどで急激なエンジンブレーキがかかった際にバックトルクを軽減することでリヤタイヤのスリップやホッピングを防いでくれます。レースの世界では必需品となっているスリッパークラッチですが、最近ではスーパースポーツや大排気量車だけではなく250ccクラスの車種にも搭載され始めてますね。
取り付けるスリッパークラッチはスーターインダストリー社製。SBK(スーパーバイク世界選手権)のヤマハファクトリーチームも採用しているそうです。
まずはケースを取り外し。
クラッチが見えたら6個あるボルトとスプリングを取り外し。ここのスプリングの硬さがクラッチを握った時の重さになっていますが、スリッパークラッチは構造上ここのスプリングのバネレートを柔らかくすることが出来ます。そのためライダーの負担を軽減することができるのでメーカーのHPにも『アシスト』&スリッパークラッチと書かれていますね。
クラッチプレート取り外し。プレートは純正をそのまま使います。念のためプレートの厚みが基準値以内にあるかチェック。ここが悪いと元も子もありませんね。
赤く残っているのはエンジンオイル「MOTUL M7100」。
スリッパークラッチとプレート取り付け。
クラッチ組み付け時、センターナットの下に取り付けるBTLスプリング。このBTLスプリングを変更することによってスリッパーの効きの強さを調整することが出来ます。
取付完了。パーツの色合いも綺麗ですね。
取り付け後試乗。
高い回転域でのシフトダウンは明らかに体感できるレベルでスリッパークラッチがバックトルクを逃がしてくれます。エンジンブレーキが効かなくなるのではなく、効きすぎているのを逃がしてくれているので違和感がなく走行時の負担が軽減されたように感じます。
元々乗りやすいMT-07がさらに乗りやすくなりました。