DR-Z400 ステーターコイル交換
こんにちは。
今日はスズキDR-Z400のステーターコイルを交換します。バイクの発電機であるACジェネレーターやオルタネーターと言われるところにある部品ですね。
なんで交換するのかというと、上の写真のようにエンジン回転上げてもバッテリーの充電電圧が上がらないんですね。
考えられる基本的な原因としては、発電であるジェネレーターや電圧を制御するレギュレータレクチファイヤーですが、まずはしっかり発電しているかジェネレーターから見ていきます。
DR-Zは三相交流なんで、左側のジェネレーターが入ってるケースから3本線が出てますね。ヤマハなら白線3本です。
ここのカプラーを抜いて電圧や抵抗値、車体アースと導通がないか点検します。電圧や抵抗値の測定の仕方としては、3つある線を、1と2、2と3、という具合に測ります。
導通チェックですが、三相交流は3つある黄色線が交互にプラスマイナスみたいな役割をしています。なので通常は車体にアースされていないため、3本線のどれかと車体に導通があればアウトですね。要するに、黄色の線どれかとバッテリーマイナス端子など車体アース側とつながってたらダメです。
今回は1本の線が車体側と導通があったのが原因でした。発電しても電流は車体の方に流れてしまっているということですね。
左側のケースを開けて。
ステーターを外します。
外すとコイルの周りに炭化したような黒ずみや、配線を止めてあるタイラップが粉々に砕けていました。経年劣化もありますが、オイル交換をしっかりしていないとやっぱり傷むのが早いですね。
新品に交換。
無事バッテリーの充電電圧も上がり、直りました。
ちなみにジェネレーターが正常な場合、次に疑うべきはレギュレーター・・・というふうにバッテリーの充電電圧ひとつにしてもいろいろ原因があります。
1ミリほどの鉄粉が原因で不具合になったりならなかったりという事もあったので、すぐに決めつけず、根気よく原因追求する事が大事ですね。