SR400オイル交換手順
SR400オイル交換。SR400は多くの車種が採用しているエンジン下部にオイルパンがあるウェットサンプ方式と違い、フレームの中にオイルタンクがあるドライサンプ方式ですね。
まずはオイルが抜けやすいように数分暖気。エンジンを停止させた後、矢印上のエアーブリードボルトと下のオイルエレメントカバーボルトを緩めます。ボルトは取り外さないこと。
ここを緩めることによってエレメント側のオイルが抜けやすくなり、エレメント交換時にカバーを開けたときでもオイルが垂れにくくなります。
締め付け時のトルクは上側5Nm。下側10Nm。
次にフレーム前側(オイルタンク側)とメインスタンド近くのエンジンの真下(フレーム側)のボルトを外します。前側は外すと勢いよくオイルが出てくるのでフロントタイヤにかからないように注意してください。
オイルタンク側の締め付けトルクは16Nm。フレーム側は30Nm。
ドレンボルトのワッシャーは必ず交換。純正のクラッシャブルワッシャーを使う場合は、必ず写真のように外径が広い側を上に。
オイルエレメント交換する場合はすべてのボルトを抜いてカバーを取り外し。カバー側のOリングと下側ボルトのOリングは新品に交換しましょう。
ボルトはすべて10Nmで締め付け。
エンジンオイルを規定量注入。
エンジンオイルどれがいいのかわからないって人はヤマハ純正オイルを使えば安心。スタンダード、スポーツ、プレミアムがあり、個人的にはプレミアムがおすすめ。
【エンジンオイル量】
・オイル交換のみ 2.0L
・オイルエレメント交換時 2.1L
オイル注入後、エンジン始動させ数分間暖気。ドレンボルトやカバーからオイルの漏れがないか確認後、エンジン停止させ2,3分おきオイルレベルを安定させます。
※この時必ず車両を平坦な場所に立て、センタースタンドを使用して垂直になるように置きます。
オイルレベルが安定したらオイルレベルゲージを差し込んで確認。FとEの間にあれば大丈夫です。
少なければ規定量まで足せばオーケーです。
オイル交換後、エンジン右側から見えるオイルチェックボルトでオイルプレッシャーの点検が出来ます。
矢印のオイルチェックボルトを少し緩め、エンジン始動させオイルが滲んでくれば正常です。1分以上経って滲んでこなければすぐにエンジンを止め、オイル通路、オイルポンプに損傷や漏れがないかチェックしましょう。
※オイルチェックボルトは外さないこと。
オイルチェックボルトの締め付けトルクは18Nm。
エンジンオイルは液体パーツと言われるほど重要です。定期的に交換することでエンジン内部のパーツを保護してくれ、エンジン本来の性能を発揮してくれます。
よく走る人は3000キロ。あまり距離を乗らない人は年に1回は交換がおすすめです。