横置きブレーキマスターシリンダーをラジアルポンプ にします。 
 神戸市北区 BikeShop北神戸 のスタッフブログです。

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横置きブレーキマスターシリンダーをラジアルポンプ にします。

 

今回はZ800のブレーキマスターシリンダーをラジアルポンプ式に交換します。

レバー方向とピストン軸が平行のラジアルにすることにより、ブレーキング時のコントロール性アップを目指します。

 

 

純正の横置きブレーキマスターシリンダーはレバーを握った時、ピストン入力方向がどうしても斜めになるので上手く力が伝わりません。これに対してラジアルはレバーを握った方向そのままにピストンを押すので力を伝えやすくなり、コントロールしやすくなります。スーパースポーツ車によく搭載されていますね。

純正の横置きマスターシリンダー。矢印の方向にピストンを押します。

 

こちらが’15年式R1のラジアルマスターシリンダー。レバーを引く方向とピストン軸が平行です。

 

 

ブレーキフルードを抜いてブレーキホースごと取り外し。ABS車ではないのでホースはマスターシリンダーからブレーキキャリパーと左右のキャリパー間をつなぐ2本。シンプルですね。

 

取り付けるマスターシリンダー,リザーバータンクは’14年式YZF-R1のパーツ。

 

レバー入力方向に対して完全に平行ではないのでセミラジアルって感じですね。ヤマハ車は右側ミラーは逆ネジなので、右側ミラー取り付けのホルダーをそのまま使います。ブレーキスイッチはそのまま使うことが出来ました。

 

リザーバータンクを取り付けるためのステーはMT-01用を流用。

 

ブレーキレバーはRIDEA YZF-R1用を取り付け。綺麗に仕上がりました。

 

ブレーキホースはSWEGE-LINE ステンレスブラックを取り付けます。ステンレスの金属感を活かした電解発色を採用しており、色あせしない、剥がれない、対候性に優れているという特徴を持っています。メッシュホースにすることで油圧が掛かった時のホースの膨張を抑制し、コントロール性に貢献します。

 

マスターシリンダーを変更しているためホース長が変わるので、購入時に+100ミリを選択。

 

クラッチ側もRIDEA製レバーを取り付け。レバーホルダーはXSR900用を取り付け。クラッチスイッチはXSR900の純正を使いますが、Z800とカプラーが合わないので要交換ですね。

 

最後にリザーバータンクにカバーを被せて完了。万が一フルードが漏れた時、車体に飛散、付着を防止してくれます。ワンポイントにもなりますね。

 

基本的にラジアルポンプはレバー比が大きく取れるというメリットがあり、それによってピストン径を大きくすることが出来るので効率よく力を伝えコントロール性を良くできます。今回ノーマルマスターシリンダーのピストン径は14ミリ。交換したR1用は16ミリ。純正と比べて効き始めからのコントロールがしやすくなりました。急にガツンと効く感じではなく、少しストロークがあるのでじんわり効き始める感触。街乗り向きではないでしょうか。

純正から交換する場合ですが、キャリパーの種類やシングルディスク、ダブルディスクなどバランスよく作られているので安易にマスターシリンダーのピストン径を変更すると、効きすぎたりレバーを握っているのに効かなかったりするので注意が必要です。

 

 

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